グランドデザイン

重点目標

① ICTを活用した個別最適な学びの提供

② 社会とつながる協働的な学びの実現

(1)山形城北高等学校で学ぶと、何が身につくの?

本校ではすべての学習活動で以下の「3つの柱」に基づく学びを推進し、社会とつながる協働的な学びを実現します。

学力の3つの柱

  1. 実際の社会や生活で役立つ知識・技能の習得
  2. 未知のことにも対応できる思考力・表現力・判断力等の養成
  3. 学びに向かう力と人間性(主体性・協働性・多様性等)の涵養

また、生涯にわたり学び成長を続けていく力として、学校行事や部活動など学校教育全体を通して、非認知スキルの養成にも力を入れます。

OECDによる非認知スキル(社会情動的スキル)

  1. 目標を達成する力(忍耐力、意欲、自己制御、自己効力感)
  2. 他者と協働する力(社会的スキル、協調性、共感性、信頼)
  3. 情動を抑制する力(自尊心、自信、問題行動のリスクの低さ)

(2)山形城北高等学校では、どのように学ぶの?

本校では、一方的な講義型の授業ではなく、ペア学習やグループ学習などを取り入れて、主体的・対話的で深い学びとなるような授業を展開します。
また、パソコンやタブレット、インターネットなどの情報通信技術を活用したICT教育を推進します。それにより次のことが期待できます。

  • 画像や動画を使うことで授業がわかりやすく、楽しくなります。
  • 人前で話すのが苦手な人もICTを使えば発言しやすくなり、主体的に授業に参加できるようになります。
  • 理解が進んでいる生徒は難しい問題を解く、つまずいている生徒は基礎的な問題にじっくり取り組むなど、個別最適な学びを提供することで、それぞれの能力に合わせた学習が可能になります。
  • 社会でも情報化が急速に進む中、情報を選択し活用する「情報活用能力」を育むことができます。

(3)山形城北高等学校では、どんな教育に力を入れるの?

① 論理言語力の育成

本校では、学習の妨げになりがちな読解力・語彙力を育成し、学力の向上を図るとともに、大学入試や就職試験における小論文や面接対策として、論理的に考え表現する力を育成し、社会課題を考えるための基盤となる知識を養成します。
そのために、学校挙げて論理言語力検定『Literas』に取り組み、「就職の学校推薦は3級以上」、「大学の指定校推薦は2級以上」を原則とし、企業や大学に対する学力保障の一つとします。

② 科学リテラシーの養成

2020年、新型コロナウイルス感染症が拡大する中、世界は混乱し、社会は機能不全を起こしました。この混乱は、市民の科学リテラシーの不足によるところも大きく、特に日本は自然災害が起こりやすい国であることから、科学リテラシーの養成は急務と言えます。
本校では、科学的に探究する学習活動や、データを分析し課題を解決する教育に力を入れることで、科学的な基礎知識や情報の真偽を判定できる力といった科学リテラシーの養成に努めます。

③ 外国語教育の推進とグローバル化への対応

グローバル化の進展の中で、異文化理解や異文化コミュニケーションが重要になっています。その際、国際共通語である英語力の向上は不可欠であり、「聞く・読む・話す・書く」の4技能について、バランスの取れた力を育成します。また、グローバル化への対応として、国内外の歴史・文化・地理など幅広い教養を身につけ、自分の考えを積極的に発信できるようにします。
なお、本校は1986年に韓国の正義女子高等学校と姉妹校の提携を結び、「韓国語」の学校設定科目を設けるとともに、生徒間の交流も行っています。

④ 主権者教育・消費者教育・ふるさと教育・SDGsの推進

一人一人が主権者意識を持ち、社会の中で自立し、多様性を理解しながら他者と連携・協働して社会に参画していく力を育むとともに、消費者の権利と責任など自立した消費者を育てる教育に力を入れます。
また、地域のヒト・モノ・コトに目を向けた探究活動により、ふるさとを愛し、将来地域や社会に貢献しようとする態度を養うとともに、生徒会活動としてSDGsに取り組み、問題意識と解決に向けた意欲を醸成させます。

⑤ 道徳教育の充実

本校の建学の精神は「敬・愛・信」です。人を敬い、愛し、信じることができる人間、ひいては、人から敬われ、愛され、信じてもらえる人間を育てることを校是としています。生徒自信が、命を大切にする心、他人を思いやる心、善悪の判断といった規範意識や道徳的価値を育みながら、自己の生き方について考えを深める教育に力を入れます。

⑥ 健康教育・安全教育の推進

社会の変化により、生活習慣病やスマホ依存、いじめ、不登校など生徒を取り巻く生活環境は大きく変化しています。本校では、生徒一人一人がスポーツや芸術に親しみながら自己肯定感を高め、自己管理能力の養成と教育相談の充実により、心身の健康保持に努めます。
また、感染症の予防や事故の未然防止、事故等発生時における的確な対応など、安全教育の取組を推進します。

⑦ 特別支援教育の充実

本校では、共生社会の実現に向け、発達障害を含めた障害を持つ生徒が在籍することを想定し、一人一人の教育的ニーズを把握し、自立と社会参加を見据えたキャリア形成に向け、きめ細かく適切な教育的支援を行います。