ごあいさつ

校長あいさつ

好き、好きを積み重ねると武器になる。

校長 大沼 敏美

本校は1926年(大正15年)、山形裁縫女学校の創設に始まり、来年入学する皆さんが高校3年生になった年に創立100周年を迎えます。この間、時代の変化に対応したカリキュラムを提供しながら、数多くの有為な人材を輩出してきました。

現在、普通科にはアカデミック、キャリア、スポーツの3つの探究コースを設置し、特進科には部活動や外部活動のできるコースも設けています。いずれにおいても、答えのない問題に挑む「たくましい知性」と、多様性を理解する「しなやかな感性」を育てています。そして、創設以来、脈々と続く教育理念が《敬愛信》です。

近年の進路状況は、大学・短大への進学が約5割、専修学校への進学が約3割、就職が約2割となっておりましたが、令和5年3月卒業の皆さんはコロナ禍の中で3年間を過ごしたという影響からか、就職が減り大学進学が増えました。

この学年は高校に入学してすぐに休校になり、各種大会やコンクールなども中止・縮小されるなど、様々な体験を伴う活動が制限を受けました。本校では、学校行事については可能な限り実施するよう努めましたが、修学旅行については中止を余儀なくされました。

そんな不自由な3年間を過ごした卒業生のために、3月1日の卒業式では、ストリートピアニストのハラミちゃんがサプライズゲストとして演奏してくださいました。そして、ご自身の挫折した人生を振り返り、コロナ禍の中で高校時代を過ごした卒業生に贈ったのが次の言葉でした。

好き、好きを積み重ねると武器になる。

本校には、好きなことや得意なことに夢中に取り組んでいる人がたくさんいます。そして、互いに好きなものを認め合いながら、自分の個性に磨きをかけています。

城北は、一人ひとりの「好き」を応援しています。

校長  大沼 敏美